アイシン・エィ・ダブリュは、オートマチックトランスミッションの専門メーカーとして、AT、CVTのラインナップ化を推進し、低燃費技術の開発や採用に積極的に取り組んでいます。
ATでは、FR、FF用に加速性能と燃費の向上を両立する6速ATを量産しています。トヨタ、フォルクスワーゲンをはじめ、全31顧客(2011年8月現在)に納入されており、車両燃費向上に貢献しています。また、2006年には世界初のFR用8速ATを量産化し、高級車(レクサスLS460に搭載)にふさわしい加速性能と燃費の向上に貢献しています。
CVTでは、クラス最軽量、最小を達成するだけでなく、“クラストップレベルの低燃費”を達成するため、「ロックアップ領域の拡大」や「ニュートラル制御」などを織り込み、車両燃費を大幅に向上しています。

自動車の高機能化、高性能化が急速に進められる中、AT用ECU(コントローラー)も高度な技術を開発しています。多段化(8速など)や新制御技術開発を通じて燃費向上に貢献するだけでなく、ECUの小型・軽量化を推進し、原材料の低減を図ると共に、製品設計の共通化を進め、生産工程で使用する治工具の低減・簡略化にも取り組んでいます。
また、ニュートラル・セーフティ・スイッチ一体ECUは、AT のメカニカル部品であるニュートラル・セーフティ・スイッチとAT用ECUを一体化し、原材料を低減するだけでなく、車両ハーネスの長さ、重量の低減を図り、燃費の向上にも貢献しています。
ボイスナビゲーション用コンピュータの開発では、新規採用部品は環境に負荷を与える物質を含まない部品を選択して進めています。
使用中の部品についても、該当する物質を含む部品があれば、環境負荷物質を含まない部品への代替化を積極的に進めています。
6価クロムフリー化は、2006年末に切替対応を完了しました。また、はんだの鉛レス化については、車載用という厳しい環境下でも信頼性を十分確保出来るものへの切替の評価・検討を行い、2004年春に、一部の新製品で量産化を実現できました。2005年夏からは、全ての新製品で、電子制御基板のはんだは鉛レスとなっています。端子メッキ中の鉛レス化についても切替を推進し、2006年に対応可能となりました。2007年より、対応を実現した新製品を供給しています。※VOC低減に配慮した製品も、評価・検討しています。
※VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds )
ボイスナビゲーションは、目的地に最適ルートで到達できる点で、総合的な燃費向上に貢献しています。迷走することによる無駄な燃料消費を避けることができます。また、道路交通情報システム(VICS)に対応した機能を盛り込む事により、渋滞回避による燃費向上を図っています。

目的地に到着するまでの距離が短くなれば、使用する燃料の量を減らすことができます。道路は日々、変更されており、新しい近いルートをすぐに利用できれば良いのですが、従来のカーナビゲーション用地図の更新は、年2回の更新版の情報の発行に限られていました。
そこで、主要道路や自宅、及び目的地周辺の道路変更部分の地図差分データを、携帯電話等を通じてカーナビゲーションへ自動的に配信する機能を新規に開発し、2007年3月から運用を開始しました。
これにより、高速道路・有料道路は新規開通後最短7日、その他の道路も、従来の更新よりも短期間で案内に使用することができるようになりました。
アイシン・エィ・ダブリュは、EV用、ハイブリッド車用駆動システムの開発によって、自動車の排気ガスの減少、燃費の向上をはかり、将来に向けた環境にやさしい車作りで社会に貢献します。
アイシン・エィ・ダブリュはAT専門メーカーの経験・ノウハウと最新のモーター技術を融合させ、コンパクトで高効率なEV用駆動システム、ハイブリッドシステムを開発してきました。
近年注目されているハイブリッド車用駆動システムとしては、2モータハイブリッドシステムFF用を4機種、FR用を2機種生産しています。

地球環境保護のため、欧州では自動車の廃棄時に環境に悪影響を及ぼす物質(鉛、水銀、カドミウム、6価クロム)を規制する「ELV指令」が施行されるなど、環境負荷物質に対する規制が国内外で制定されています。
そこで、社内に『製品環境負荷物質低減分科会』を設置し、製品(オートマチックトランスミッション、ECU、ナビゲーションシステム等)に関する環境負荷物質低減をグローバルに展開する顧客と連携。早期に代替品への切替を完了させる取り組みを進めています。
また、現時点で規制対象となっていない製品についても、自主的に代替技術の確立を推進しています。