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2018年09月20日

「日本金属学会 技術開発賞」を受賞

当社は、独自開発し2007年に第2回ものづくり日本大賞(経済産業大臣賞)を受賞した革新的熱処理技術「マイルド浸炭※」の特性を最大限に発揮するための新鋼材「マイルド浸炭用鋼MSB20」を、愛知製鋼株式会社及び新日鉄住金株式会社と共同開発し、公益社団法人日本金属学会(以下「日本金属学会」)の第41回日本金属学会技術開発賞を受賞しました。

今回受賞した新鋼材「マイルド浸炭用鋼MSB20」の開発においては、安定供給に懸念があるレアメタルを添加せず、従来鋼でのガス浸炭よりも強度を向上させることに成功した点が高く評価され、この度の受賞となりました。

なお、日本金属学会 技術開発賞は、日本金属学会より「創意あふれる開発研究を推奨する目的で、金属工学ならびにこれに関連する新技術・新製品などの独創的な技術開発に携わった技術者」に対し授与される賞で、当社がこの賞を受賞するのは、今回が初めてです。
 

【技術開発業績の内容】

1.    開発業績

当社が独自開発した、革新的表面硬化熱処理技術「マイルド浸炭」の能力を最大限に発揮できる新鋼材「マイルド浸炭用鋼MSB20」の開発
 

2.特徴と効果

  • レアメタルを添加しないため、材料コストを、従来鋼SCM420H 比最大30%低減
  • 従来鋼SCM420Hでのガス浸炭よりも、強度を23%向上し、8%の軽量化に成功
    ⇒当社のオートマチックトランスミッション(自動車部品)に使われる、ディファレンシャルギヤなどの高強度軽量化を実現
     

3.開発の背景

小型・軽量なオートマチックトランスミッションの商品化に伴い部品もサイズダウンするため、強度を左右する材料と熱処理の依存性が増大している。そのため、炭素鋼を使用した高周波焼入れから、レアメタルを含む合金鋼を使用したガス浸炭焼入れへと切り替わってきた。しかし、近年レアメタルは価格高騰や産出地域の偏在など、安定供給に危機感が高まっているため、レアメタルの使用を低減し、従来鋼でのガス浸炭より強度向上が可能となる鋼材を、マイルド浸炭プロセス用に最適設計することとなり、鉄鋼メーカー2社に協力を仰いだ。

※「マイルド浸炭」とは
真空中で浸炭し、水で焼き入れをするという、火炎と油を必要としない環境にやさしい革新的熱処理技術。従来のガス浸炭よりも処理時間を半減できるため生産性が高く、省スペースで更にCO₂排出量も削減できることが特徴。当社が開発した革新的技術で、2007年に第2回ものづくり日本大賞 (経済産業大臣賞)、2012年に日本熱処理技術協会 技術開発賞、2016年に顧客技術開発賞を受賞。

 


【授賞式の様子】

当社の受賞者
(左から:笠井 大介、大林 巧治、岡田 一晃)
受賞者の集合写真
(当社、愛知製鋼、新日鐵住金)

【授賞式の様子】

当社の受賞者(左から:笠井 大介、大林 巧治、岡田 一晃)
受賞者の集合写真(当社、愛知製鋼、新日鐵住金)

 

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