アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 リクルーティングサイト

プロジェクトストーリー
(AT事業)|AT開発

個性的な乗り味に、燃費性能。
創るのは、クルマそのもの。

スムーズ=BESTではない。

AT開発の主たる業務は、AWが開発したベースとなるATの設計をもとに、顧客である自動車メーカーの求める乗り味や燃費性能、搭載性、静粛性といった要求を実現することである。たとえば乗り味。基本的には変速ショックがなくスムーズであることが求められるが、すべてがそうとは限らない。欧州自動車メーカー向けFF8速ATの場合は、あえて変速ショックを体感させ乗り手の感性を揺さぶる、「スポーツカーらしいキビキビしたシフト感」が求められた。また燃費性能に関しては、欧州での法規制強化に伴い、エンジンのトルクをロスなく駆動側に伝えるための、従来以上に緻密な設計が必要となった。通常なら「FF8速」のATは車種によらず基本設計も共通だが、このプロジェクトの場合はほとんど別モデルと言えるほど、根底に立ち返った設計の見直しが必要となった。

メカと制御、それぞれの闘い。

メカ設計における最大の課題は、燃費向上を目的とした、軽量化のための肉厚最適化と内部形状の変更だった。ATの筐体であるダイキャスト部品「ケーシング」の設計を担当したのは松山。「AT内部は油が封入されていますが、燃費向上のためには、ギヤ回転時の抵抗が少なくなるよう内部形状で油の流れをコントロールする必要がありました」。寸法公差のきわめて厳しい中、共通形状の大幅な変更に挑んだ。難しさはあったが、数値として効果が見えたことで、その先にあるクルマの魅力につなげられたと実感できた。

シフトのフィーリング、つまり乗り味を大きく左右するのは制御ロジック。家田は、現地で上司の津郷が把握したお客様の要望を受け、開発を進めた。「要求に応えるだけでなく、いかに付加価値を提案できるかを常に考えていました」。ドライブモードに比べスポーツモードでは小刻みに変速するなど、その車種らしさが出る制御を、現地の津郷とすり合わせては、形にしていった。「当時入社3年目だったにも関わらず、提案もいくつか採用されました」と喜ぶ。

完成したFF8速ATは、これまでマニュアルトランスミッションにこだわってきた欧州自動車メーカーから、「このATを買わない理由はない!」というほどの高評価を得た。クルマの乗り味を決めるこの仕事、家田もドイツ、フランス、オーストリアへと飛び試作品を搭載したクルマに乗って実際にテストを行った。そこでの経験から実物に触れる機会の大切さを実感したと言う。彼をはじめAWの技術者の多くは、「ATではなく、クルマをつくっている」と自負している。

「システム開発」という考え方。

国内開発チームを統括した新実は、このプロジェクトに関して、「以前とは大きく異なる開発体制が必要だった」と語る。従来は、「メカ設計が先行して設計を行い、制御に引き継いで顧客要求を満たすようロジックを開発する」という流れだった。ところが今回の要求は、それではクリアできないほどの高いハードルだった。そこで、求めるシフトフィーリングを実現するための制御プラグラムをはじめにイメージし、その次にそれを機械的に実現するためのメカ設計を行うという手順で開発を行うことも増えた。「機械をつくる」「プログラムをつくる」ではなく、それらが仕組みとして一体となった「システム」をつくる。そのためにメカと制御が職種を超えて密にコミュニケーションを取り、同時並行で開発が進められた。「激論も絶えなかった」と新実は笑う。互いを高め合いながら、より困難な課題に挑む。この開発を機に確立したAWの「システム設計」の体制は、次なる世界初・No.1を生み出すに違いない。

PROFILE

  • 新実 淳

  • 松山 まり江

  • 家田 雅保

Facebookページ「AW Palette」ですが、
掲載を終了させていただきました。
閲覧いただきました皆様へは心よりお礼申し上げます。

弊社採用HPにて情報を発信してまいりますので、
何卒ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
人事部 リクルートグループ 新卒採用担当